千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2024年2月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:43 窪山展望公園−−3:50 尾根取付(害獣除け柵)−−4:01 林道−−4:13 送電鉄塔−−4:20 大岩−−4:40 大峯山−−4:55 林道−−5:07 廃林道−−5:21 廃林道終点−−6:06 鏡台山北峰−−6:17 鏡台山 6:20−−6:30 富士見台直下−−6:37 林道−−6:44 送電鉄塔−−7:16 五里ヶ峰−−7:33 971m峰−−7:43 942m峰−−7:52 875m峰−−7:53 送電鉄塔−−8:17 尾根取付(害獣除け柵)−−8:27 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2024年2月18日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山+プチ藪山+プチ雪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント先週の激ラッセルからどれくらい雪が減ったか予想が難しく、途中断念の事態を考慮して時計回りで周回したが、予想以上に雪溶けが進んでいたこと、登りの積雪帯でトレースがあったことで周回コースを完遂できた。真冬とは違って気温は高めでいつもより薄着で大丈夫であった。槍穂には雲がかかっていたがその他の北アルプスはすっきりと見えていた


五里ヶ峯から見た爺ヶ岳〜五竜岳。先週に引き続いてすっきり見渡すことができた


窪山展望公園駐車場を出発 尾根取付
林道(標高520m付近) 分かりにくいが獣道で土の法面を登る
送電鉄塔手前の灌木藪 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 大岩(標高660m付近)
大岩上部の帽子 大峯山山頂
標高820m鞍部の先で本日初の雪を発見 林道には全く雪が見られなかった
尾根上は僅かに雪が残る程度 廃林道に降り立つ(標高970m付近)
廃林道終点(標高1040m付近) 標高1080m付近
標高1100m付近。まだ雪が無い場所もある 1134m峰
標高1060m付近。檜植林帯は雪がほぼ溶けていた 標高1070m付近。明瞭なトレースがありラッセル不要
1267m峰(鏡台山北峰) 鞍部への下りは雪が消えていた
登りにかかっても雪は少ない 鏡台山山頂
鏡台山から見た北アルプス
鏡台山から見た常念山脈〜鹿島槍ヶ岳(クリックで拡大)
鏡台山から見た五竜岳〜乗鞍岳
鏡台山からの下りはほぼ雪は消えていた 富士見台の岩場を巻く
林道。坂城側の雪は消えていた 千曲市側は積雪のままで轍無し
ワカンの跡だが先週の私のものではない 標高950m付近
920m鞍部の送電鉄塔。ほぼ雪無しで先週のラッセルが嘘のよう 標高980m付近
標高1030m付近。雪の上にはトレースあり 五里ヶ峯東側直下の肩
この高まりが五里ヶ峯山頂 五里ヶ峯山頂
五里ヶ峯から見た北アルプス(クリックで拡大)
五里ヶ峯から見た常念岳。穂高は雪雲の中 五里ヶ峯から見た大天井岳。槍ヶ岳は雲の中
五里ヶ峯から見た立山。薄い雪雲がかかっている 五里ヶ峯から見た鹿島槍ヶ岳
五里ヶ峯西側直下の急斜面 標高1040m付近。概ね1000m以下は雪は無かった
勘助道(標高950m) 920m鞍部(商売池口)
971m峰 942m峰
標高930m付近。北斜面にはまだ雪は残る 875m峰
875m峰北西の送電鉄塔 送電鉄塔から北に派生する尾根入口から見た鏡台山
送電鉄塔から見た西側の展望
送電鉄塔から見た北アルプス(クリックで拡大)
送電鉄塔から北に派生する尾根を下る 標高800m付近で水平に。松茸止め山の荷造り紐登場
標高750m付近の急斜面。先週は積雪で苦労した 標高500m付近の倒木帯
尾根末端付近 尾根末端の柵の出入口
猫が居ついている工場。今日は日曜なので休業 下界から見た大峯山
下界から見た飯縄山。格段に雪が減った 窪山展望公園駐車場到着


 先週末は週初めの月曜日に降った大雪の影響で山の上はラッセル状態で、ワカンを装着しても苦労して通常の2倍近い所要時間がかかったため、コースの半ばで断念して林道を下った。その後は最高気温が+20℃近い高温の日があり下界では一気に雪解けが進んでほぼ消えてしまったが、山の上の特に北斜面ではまだ雪が残ったままであろう。どのくらい雪が残っているかの想定は難しいが、今週も北斜面や平坦な尾根はラッセルを覚悟した方がいいだろう。

 今週末はわが社では珍しく土曜日は出勤日であり日曜だけがお休み。当然だが月曜日は出勤であり日曜日にヘロヘロになっては仕事に支障が出るため、鏡台山の周回コースは諦めて手近な茶臼山でもと考えたが、茶臼山ではコースが短く標高差は300mくらいしかなくて負荷が軽すぎる。そこでラッセル覚悟で今週も鏡台山周回コースへ出かけることにした。

 ただし、きつすぎるラッセルを想定して最初から周回コースは断念してコースの途中までとし、コースの途中までなら前回とは逆回りで最初に大峯山に登るコースとした。これはこの登りは南斜面なので雪解けが進んでいる可能性が高いこと、一気に高度を上げて短距離、短時間でも運動強度がきつく効率的にトレーニング可能なことが理由だ。できれば鏡台山山頂まで達したいが、ラッセルで体力的にきつい場合は1134m峰辺りで打ち切って往路を戻ってもいいだろう。これでも往復での累積標高差は約800m弱あるので茶臼山の2倍以上ある。

 日曜朝は気温が高めで車のガラスに降りた霜は僅かで短時間の霜取り作業で出発。車の温度計は+1℃を指していて窪山展望公園に到着する頃には0℃まで下がっていたが、この時期としては依然として高めである。最初から気温が高く、天気予報では今日は好天なので今回は防寒装備を減らしておく。前回の教訓からワカンの他に軽アイゼンを持った。ワカンを担ぐためにはいつもの小さなナップザックではなく、日帰り登山で使う35リットルのザックが必要であり、ザックを含めて荷物の合計は4kgくらいだろうか。いつもならほとんどが防寒着の重さであり、一番たくさん脱いだ時でも1kg以下であろう。窪山展望公園駐車場の雪は皆無で見える範囲の斜面にも雪は無く、予想以上に雪が解けた可能性がある。

 時計回りの周回の場合は尾根取り付きは近くて便利だ。その代わりに僅かな準備運動の直後から急登が始まる。こちらから登るのは久しぶりだが今シーズンに何度も上がっている尾根なので真っ暗でもルートは問題なし。林道を横断して前々回に発見した新たな獣道で土の法面をジグザグに上がって尾根に復帰する。林道まで上がると体が十分に温まったので上着を全部脱いでTシャツに腕カバー、手袋まで軽装化し、頭はバラクラバを脱いで毛糸の帽子だけにした。

 次のランドマークである送電鉄塔に出ると周囲の草地には全く霜が降りていない。下界の町明かりはまだ輝いていて、上空の星も負けじと輝いていた。今日はこのまま快晴だろう。

 次のランドマークである大岩付近でも雪は皆無。大岩上部の帽子も雪をかぶっていなかった。やはり雪が無い地面を歩くのは先週のラッセルと比較すれば半分以下の労力で済んでいる実感であり、足が非常に軽い。

 赤松の純林から低い照葉樹が混じった植生に、そして自然林に変わって最後は桧植林になれば大峯山山頂に到着。昨年残した鹿の角はやっぱりそのまま枝にぶら下がっていた。ここまで登ってもまだ雪は皆無のままだった。

 大峯山の稜線に出ると僅かに北風が抜けるようになりTシャツでは寒さを感じたので、薄手のウィンドブレーカを着用。この先の舗装された林道を横断するまでは風を感じたが、林道より上部の廃道は主に尾根の南側直下に付いているので風は無くなった。

 大峯山から東へ延びる尾根に乗れば雪が出てくるかと思いきや、極僅かな溶け残りはあるが北斜面にももう雪は残っていなかった。ここは標高850m付近でありこの感じだと鏡台山山頂でもかなり雪は解けてしまったかもしれない。もしかしたらワカンを担いだのは無駄だったかもしれないが、体力トレーニングの意味では無駄ではない。

 雪がすっかり消えてしまった林道を横断して廃道に入っても雪はほとんど残っておらず、固い地面を踏みしめて楽に歩けた。最近の反時計回りの周回ではここの通過は明るい時間帯であり、正しいルートがほぼ判明したのでその記憶が役立ったが、それでも特に道が薄い20mくらいの短い距離では正規ルート(でも廃道)より左側にずれてしまった。

 廃道から廃林道に降り立ってもまだ雪は皆無のまま。廃林道終点付近でやっとまとまった雪が現れたが深さは1,2cm程度で歩くのに支障は無し。ここの標高は約1050mあり鏡台山山頂までの標高差は約200mなので、山頂の雪は相当減っていることが確定だ。問題は北斜面にどれだけ残っているか。

 廃林道終点から正規の登山道が始まり、所々で薄い雪を踏むが少し傾斜がある場所では軒並み雪が消えていた。どうも西向きの尾根は周囲よりも雪の解け方が早いらしく、これだったらいつもと同じように反時計回りで歩いた方が、五里ヶ峯までの長い登り区間の大半が西向きの尾根なので、もしかしたら山頂まで雪が無かったかもしれない。あちらの標高は1100m弱であり、こことほとんど変わらない。

 1134m峰を越えて次の小鞍部付近は毎回雪が多く残る場所で、今回も雪が地面を覆っていたが、意外にもそこには明瞭な先人の人間の足跡があった。考えてみれば私が歩くのはいつも土曜日の早朝であり、週末に一般ハイカーが入るより前に歩いているのでトレースが無いのが普通であったが、今日は日曜日なので昨日に人が入ってもおかしくはない。足跡からして2人組が登ったようだ。靴底のパターンからして登山靴らしいが、まあこれが常識的で私のように長靴で歩く方が珍しいのは間違いない(笑)

 標高1150m付近の檜植林帯は葉が茂っているのでそもそもの地面への積雪量が少なかったようで、周囲の地面は雪に覆われているのにここだけは雪が消えていた。しかし檜植林帯を抜けると同時に積雪が地面を覆うようになり、先人のトレースが大いに役立つ。積雪量は20〜30cm程度だろうか。先週と違ってそれなりに固く締まってはいるが、私の体重を支えるほどではなく体重をかけるとズボっと潜る。まあ、気温が高めだから仕方ない。

 トレースがあるので雪があっても想定外に楽にあることができ、ワカンの出番がないまま鏡台山北峰に到着。当然ながら足跡は鏡台山山頂方面へと続いている。鞍部への下りは南向きの尾根に変わるが、この標高でも雪はほぼ完全に消えてなくなっていた。いくらトレースがあるとはいえ雪がある区間を登るよりは雪が無い区間を登る方がずっと楽であり、逆回りで歩いていればもっと楽だったのは間違いない。ただここまで雪が溶けてなくなっているとは想定していなかったので仕方ない。

 鞍部から登り返しに入っても雪は少なく鏡台山山頂に到着。山頂はまだ一面雪に覆われているが、樹林が開けて日当たりがいいので積雪量は10cm程度。先週はここに到達できなかったがルート上では最大50cmくらい積もっていたので大幅に減っている。今の時期の日の出の時刻はおよそ午前6時半であるのでまだ日の出前であり、安物のデジカメでは少し明るさ不足で、西側に聳えている真っ白な北アルプスの峰々を撮影しようにもピントが合わずに苦労した。残念ながら乗鞍岳や、穂高、槍ヶ岳は雪雲に覆われて見えなかったが、それ以外の山はすっきりと見えていた。

 ここから林道までは南向きの尾根の下りなのでほとんどの雪は消えていた。ずっと樹林帯なので展望はすっきりしないが、東側の浅間連峰やその南の八ヶ岳なども雲は無く良く見えていた。

 林道に出ると坂城側は雪はもう消えていたが千曲側はまだ雪が残ってその上には轍は無かった。峠付近の雪は減っているが、ここより下はまだ車が突っ込めるほど雪が減っていないのだろう。林道から五里ヶ峯方面にはまだ足跡が延びていて、しかも登りの方向。鏡台山北斜面の足跡の主と同一人物の物だろうか。この他にワカンと思われる丸い大きな足跡も残っていたが、これは先週の私のものではない。私は林道に達する前に920m鞍部の送電鉄塔から下ってしまったのだった。その自分のトレースが残っているかと思ったが、これだけ雪が溶けてしまうともうほぼ完全に消えてしまっていた。920m鞍部の送電鉄塔周辺の雪もきれいさっぱり無くなっていた。

 五里ヶ峯への登り返しでも雪は大幅に減っていて、雪が残った場所でも先人のトレースを有効活用させてもらう。東に聳える山々にブロックされて太陽が顔を出したのは日の出の時刻より30分も遅い午前7時になってからであった。これから雪面に日が当たると雪が緩んで今以上に体力を使うことになるが、こちらはそうなる前に五里ヶ峯を越えて下りになり、しかも西向きの稜線でほとんど雪は無くなるだろう。

 先人の足跡はちゃんと五里ヶ峯山頂まで続いていたが、山頂東直下の肩ではいつもは南側へとトレースが分岐しているが今回はそちらには足跡は無かった。ただしこのルートが合流する場所はここだけではなく、ここから少し西側にもあってそちらは雪が消えているので、南側から登った人が皆無と言わけではないかもしれない。

 肩から僅かに登って五里ヶ峯山頂に到着。大峯山への登りで通過した送電鉄塔では枯草に霜は降りていなかったのが、ここでは霜が降りて白くなっていた。標高が高くなって気温が下がったからか、それとも霜が降りる時間帯は真夜中ではなく日の出直前くらいなのかもしれない。先週は山頂は完全に雪に覆われていたが、今週は雪は全く無くなっていた。展望は申し分なく北アルプスがずらりと並んでいるが、乗鞍岳を含む蝶ヶ岳以南と穂高〜槍ヶ岳の稜線は雪雲がかかっていた。赤沢岳〜鳴沢岳の稜線の後ろ側に見えている立山にも薄っすらと雲が絡んでいて、今日は南や西ほど雲がかかりやすいようだ。

 展望写真を撮影して下山開始。山頂から北西へ稜線直上を下る急な道を経由して縦走路に合流。雪が残っているのは概ね標高1000m以上であり、五里ヶ峯から下っていくと雪は急激に消えていった。942m峰を越えて北へと延びた尾根上だけは再び薄い雪が登場したが、それ以外は雪は見られなかった。

 850m肩の送電鉄塔に到着。ここが最後の展望場所で北アルプスも見納め。眼下の千曲市街地にも雪は全く無くなっていた。

 いつものようにここで縦走路を離れて北に派生する尾根に入り、正式な登山道は無いが明瞭な踏跡が続く赤松が中心の尾根を下っていく。傾斜が急な区間では先週はラッセルで苦労したが、それが嘘だったように雪は欠片も残っていなかった。

 尾根末端に到着して害獣除け柵の出入口にたどり着くと、出入口を示すプラスティック製の表示が無くなっていた。写真で確認したが先週まではちゃんとかかっていた。その写真では細い針金で柵に括り付けられていたらしいが、ぱっと見では地面に落ちた標識らしき物体は見られなかった。

 今日は日曜日なので尾根のすぐ先にある工場は休業で全てのドアは閉まっていて、ここに居ついている猫の姿は無かった。下界へ下ると盆地の奥には高妻山と飯縄山が見えるが、飯縄山の白さは先週より格段に減っていた。窪山展望公園に戻ると車のガラスにはまた霜が降りて視界を遮っていたので、自宅出発時のように霜取り作業してから車に乗り込んで自宅へと向かった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ